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★人生は自分が作るストーリー★宮古島タイムアウトからヨコミーの奇跡の復活劇!★長崎五島バラモンキング大会で約束のゴール!★

★人生は自分が作るストーリー★宮古島タイムアウトからヨコミーの奇跡の復活劇!★長崎五島バラモンキング大会で約束のゴール!★

人生の豊かさは胸を熱くした想い出や涙にくれた切なさの数で決まるはず。

こんな言葉を信じている横溝です。


自分の不注意で去年の11月30日、右足脱臼粉砕骨折という怪我をしました。
12月7日、2月4日と2度のオペをし挑んだ宮古島トライアストン大会、ラン30km時点でタイムアウト・・・
まさに身も心も完膚なきまでに打ちのめされ,一度はレース中に味わった、痛み・寒さ・恐怖からトライアスロンをやめようかとも思ったほどです。
自分の中にあった自信は崩れ、ただただ一緒に戦った仲間、応援してくれた仲間に申し訳ない気持ちでいっぱいになり暫くは抜け殻のような状態でした。
でもそんな私を再度奮い立たせてくれたのは青トラの仲間、コーチの方々でした。
今でもその温かい言葉、メッセージは自分にとって宝物です。

そんな経験をした後の長崎五島バラモンキング大会、宮古島より距離も長くアップダウンの激しいタフなコース、また皆に迷惑をかけてしまうのではないか?
またあの痛みに・寒さに・恐怖に耐えなくてはならないのか?との思いから出場を辞退しようとも考えましたが宮古島のゴールまで足りなかった12,195km
最後の最後で心が折れてしまった弱い自分にけじめをつける為
そして何よりある男との約束を果たす為に出場を決意しました。


長崎五島列島に到着した6月15日及び翌日の16日は大雨洪水警報が出るほどの土砂降り、昨年の大会が豪雨のなか決行されたことから、緊張感が一気に増しました。
車で試走すると予想以上のアップダウン、急カーブ、狭い道幅に恐怖すら覚えたほどです。

大会当日は朝の3時から朝食、茶碗3杯のご飯を無理やりにお腹の中に詰め込み大会会場へ・・・

会場はまだ薄暗く物静かで海は黒く1周1,9kmのスイムコースはとても長く感じましたが奇跡的に雨は止んで曇りの天候、ラッキー!

今回のスイムはフローティングスタート、スタート3分前から入水しスタート地点で気合スイッチオン!

「ファ?ン」
スタートの合図と共に最初のブイ目指してスイム開始、いつもよりバトルが少なく思った以上に順調な滑り出しでしたが、泳いでる途中から大胸筋に乳酸が溜まっていくのが分かるほど長く感じた距離と後半の水中バトルに苦戦しウエットスーツを破られるというハプニングもありましたが目標としていたスイム3,8kmを1時間15分切りをクリア、気分をよくしてバイクへ・・・

スタートから30kmは平坦な道でしたがその後の150kmは殆どが上りと下り坂で越えても越えても目前には壁のような上り坂「またかよ!!」と何度も叫びながら走っていました。
後半の給水所では無理をせず一旦止まって頭から水を被り、補給食を口に詰め込み、ストレッチをおこなうように心がけましたが、暑さからか頭がボーッとしてバイクの距離を190kmと勘違いして、あと30キロ,25キロ,20キロとカウントダウン!
ランに向けて痛み止めを飲みバイク終了。
目標だった7時間は少しオーバーしてしまいましたがランに6時間以上残せたので、心の中で「いける!やれる!できる!」と呟きながらランへ・・・

いきなりの上り坂。アキレス腱、ふくらはぎに痛みが走る!
「ここからフルマラソンって(汗)」と思いながらも着実にゴールに近づいているんだ!と自分に言い聞かせ一歩一歩、歩を進めました。
後半は日も落ち、小雨もぱらつく天気となりましたが、沿道で最後まで応援して下さった五島の方々には本当に感謝しています。
周回コースだったので最後の周回では帽子のつばを前にし、応援して下さった住人の方々、ボランティアの方々、マーシャルの方々につばに手をかけ
「ありがとうございました、ありがとうございました」と御礼を伝えさせていただきました。不思議なもので御礼の言葉を声に出して言うと自分も元気になり、体はボロボロのはずなのに気持ちよい感覚と自然に流れ落ちる涙に包まれながら走ることができ、改めて人っていいな?と感動しました。

ランも残り1km沿道で応援して下さっている方達の人数も増えていき体中にアドレナリンが充満していく感覚!最高だ!
そんな中、2ヶ月前に固く約束を交わしたあの男が立っていたのが見えました。
エリート選手での過酷な戦いを終え、自分自身の身体もキツイはずなのに小雨の降る中5時間以上も僕達に声援を送ってくれた、敬愛する我等がコーチ
河原勇人!

「よこみーさん、ラストです!」その声援に最後の力を貰いコーチ、仲間と一緒にゴールを迎えました。
ゴールした後は相手の迷惑も考えず汗まみれの身体でコーチ、仲間に抱きつき号泣しました。
「やったよ!俺やったよ!」と何度も叫んだゴールは最高の想い出です。


トライアスロンは確かに個人競技です、一人で行おうと思えば出来るスポーツです。
でも今私がこの競技を心の底から愛せているのは青山トライアスロン倶楽部があったお陰だと思っています。
最高のコーチ陣、最高の仲間と出会えたのもこの倶楽部があってくれたからだと感謝しています。

骨折からの約7ヶ月間、いっぱい泣いて、苦しんで、笑って、感謝して・・・
本当に色々ありましたが今は怪我をしたことに感謝すらしています。


人生は、自分が作るストーリー

これからも後悔しないストーリーを描きたいと思います。


末筆になりましたが、怪我・病気で苦しんでいる仲間たちへ
身体が思うように動かせず辛い事もあるでしょう。
どんどん細くなり弱くなる筋肉を見て焦る事もあるでしょう。
以前のように動かない、出来ないことに不安を覚える時もあるでしょう。

そんな時こそ心を強くするトレーニングをしているのだと思い治療に専念してください。
泳げること、走れることに感謝することが出来るようになり、より強くなれると思います。  
皆さんの復活を心から待っています。


                                    横溝 勇

★人生は自分が作るストーリー★宮古島タイムアウトからヨコミーの奇跡の復活劇!★長崎五島バラモンキング大会で約束のゴール!★

posted by 2012.07.17 | メンバー

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