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★死ぬまでにやりたかったこと=トライアスロン=タカりんのOD完走物語★

★死ぬまでにやりたかったこと=トライアスロン=タカりんのOD完走物語★

はぁはぁ、はぁはぁ…
後ろを振り返り、誰もいないことを確認してからキャップとサングラスをはずす。
満面の笑みでフィニッシュ!決めポーズは、ボルドーのフィニッシュポーーーズ!

2011年10月2日(日)曇り時々晴れ 気温18.5度。水温21度。
トライアスロン、3種目合計51.5kmオリンピックディスタンス(OD)初挑戦レース。
場所は神奈川県川崎市。「第4戦 川崎港トライアスロンin東扇島 大会」

大会一週間前、自主トレ予行練習。
リハーサル3回目だが、どうしてもトイレが我慢できない。
海でするんだよ。バイク乗りながら立ってできるように。走りながらそのまま。
メンバーらに問いてみるが、どれも自分にはできない。
ナトリウムローディングを教えてもらったのはWさんから。これ採用!

一番気をつけた事、大会一週間前は安静、安全、決して無理はしない。
事故、トラブル、疲労、体の故障を起こしては完走どころか参加もできなくなる。
前日は、運動をせず身体を休ませた。

遅寝遅起きを、早寝早起き規則正しい生活スタイルに変え、
体を作る基本である食べ物にも気を使う。好きな物好きなだけ食べてた自分、こんなの人生初。
Iさんから教わった、ウォーターローディング。コーチからは、レース前の食事アドバイス表。
欲しがりません、勝つまでは。しっかり、守りましたよ。

当日、4:50起床。練習の成果アリ。気分はニワトリ。
朝食後、河原コーチお薦めのオリーブオイルを1杯ゴクン。うぐッ○×△@☆…
道路情報も事前に入手していたので予定時間、予定通り会場入りする。トイレの我慢以外は。

スイム; 1,500メートル(1周500m×3周回=1500m)
バイク; 40キロメートル(5000m×8周回=40km)
ラン10キロメートル(2500m×4周回=10000m)
で、ゼッケンナンバーが 425 。。。。。
3周、8周、    ?周  うぅぅー忘れそうだ。

SWIM
1ウェーブ150人づつ。私は最終ウェーブなのでリレー選手と同組。最速スイマー達と一緒なんてイヤだな。と思い、一番後ろに並ぶ。すると、今回リレー参加のN君が前方から私の元へ「頑張ろうね」と、がっつり握手をしに来てくれた。お陰で緊張がほぐれたよ、ありがとう。「ぱぉぉぉん」象さんラッパのスタート音に出遅れる。緊張ほぐれ過ぎ。みんなの背中を追う。水路が狭いわりに人数過多で渋滞。レッスンで習った“被り追い抜き法”で遅い人を乗り越える。激しい水中バトルでゴーグルの中が早くも水槽状態。キャップのズレを直し「ここで泳いではいけません。遊泳禁止」の看板の所まで皆ガンガン泳ぐ。バトルの激しさにキレそうになった。ここで怒っちゃダメダメ。今日は紳士淑女の集まりなんだから。
3周目、カメラ視線に気づく。そうだ、M君と約束した“クロールしながらVサイン”やらなきゃ。カメラさーん、こっち!左手チョキでポーズ。ちゃんと撮ってくれた?念の為、もう一回。息継ぎしながらの、クロールVサインって結構むずかしい。
第一種目が終わる頃、溺れた恐怖から海が怖くてどうしても泳げない辛い時期を思い出した。この春だ。海を泳げなければトライアスロンは無理と物凄く落ち込んだ。絶望感で涙がでそうなくらい悩んだ。克服できた今、コーヒー色の海だけど、オイル臭いけど、まだあと2周は泳いでいたい。ポケーと空を見上げ、一瞬時が止まった。さぁ、レースモードに戻らなきゃ。

BIKE
前回のレースで(リレーbike担当)ボトル1本は足りなかったので今回は2本用意。結果、1本半消費したので成功。それとツール缶のフタがぶっ飛んでしまった前回、今回はサドルバックに変更し修理セットを梱包。パンクDNFのぐやじい経験もしているので、前方をしっかり見ながら路面状態もチェック。パンク修理している人を横眼にかっ飛ばす。ゴーという音が後ろから近づいてきた時は、スーと車線変更し道を譲る。ディスクホイールにまたがり、後ろが尖がったエアロヘルメット選手のお通りだから。1周だけでいいから、あの なんちゃらヘルメットかぶって走ってみたいなぁ。
6周目あたりからだんだん飽きてくる。サイコンがちゃんと機能しているか確かめながらDHバーを握る。暇になってきたので歌をうたっていると、前方に飛行機、右側に大型船がゆっくり通過。羽田空港が近いとこんな素敵な光景に出合える。レース中であることを忘れてしまいそうになる。

RUN
靴下を履くかも悩みの一つだった。トランジットセット時に他のゾーンを見てまわるが靴下の数は半々だった。第2種目から戻り、いったん素足に靴を履く。うーん、ここまできて靴トラブルにはなりたくない。やはり靴下を履き直す。こんな事で時間をロスしてしまったので、補給食を持ってランスタート。チビチビやりながら走ることにした。応援してくれるメンバーを見つけると、その度に「この印ろうが目に入らぬかー。これはSHOTZだぁー」と言って見せつける。そばにいるギャラリーも爆笑!
先に競技を終えたT君も声援をくれる。あと2周と告げると「大丈夫!最後まで見守っているからね。」 見 守る 身 マモル (@_@;) 我が子のような青年から、こんな頼もしいお言葉。私は犯罪者か。スキップしながら空いっぱいの空気を吸う。おいおい、スキップしてる場合じゃないって。雲の間から見える青い空、海の上に架かる桟橋、ピクニックエリア、ドックランコース、小高い芝生のハイキングコース、海のパノラマを楽しめる最高のロケーション。本当に気持ち良い。
周回間違えを防ぐ為、輪ゴムをくれるポイントがある。3周目に「この次はフィニッシュルートですね。」と確認すると「せっかく来たんだからもう3周ぐらい走っていきなよ。」別のスタッフからは「制限時間まで、ぐるぐる走ってりゃイイさ。」だって。ゲラゲラ笑った。
今まで沢山の人からの声援を貰ったが、最後の周回では、ひときわ大きな応援をしてくれるご夫婦がいた。えっ、私?と自分の鼻に人差し指を当てる。「そうよー、あなたよー。感動をありがとうー!」私に聞こえるよう、両手を口元にあて大きな声で言ってくれた。一期一会の感動を貰ったのは私の方だ。感無量で残り数分のレースを堪能した。満足だ。完走だけが目標の道のり。フィニッシュエリアで両手広げて待っていてくれた青トラ仲間全員の抱擁、幸せを一人占めした嬉しさがこみ上げる。

ナトリウムローディングも成功。
トライアスロンに必要なのは勇気じゃなくて覚悟。
大切なのは、できるできないじゃなくて、やるかやらないか。

ゴール後、ボルドーのフィニッシュポーズ、をしたつもりだったが“ゲッツ!”になっていた。

総合タイム2:55:27
総合276位(年代別2位)

posted by 2011.10.11 | メンバー

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