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★朋久の2016バラモンキング参戦記★

今年のメインレースが早くも終了しました。今回も来年のための備忘にレースとその周辺についてノートに記録しておきます。無駄に長いですのでお気を付けください。

【出場の決意】
昨年、洞爺湖で途中リタイアとなり、体に悪いし、もうロングの挑戦やめようかと思っていましたが、三好さんにバラモン出ようよと誘っていただき、また普通(!)の人とトライアスロンやってんだってという話題になると皆さんロングのイメージが強く、いやいやロングは完走していないんで、って説明するのも面倒になってきて、やっぱ一度はロング完走しなければと、昨年あんなに懲りたのにまた挑戦することになりました。半分見栄です(*_*;
今年は洞爺湖が開催されなくなり、ロングの供給量が減ったこともあり、昨年に増してこのバラモンキングは人気大会になったようですが、エントリーは受付開始と同時に申し込むことで問題なく受理されました。一方、宿の確保が大変で、青トラ仲間にお願いして最高のロケーションのカンパーナホテルを取っていただきました。多少値は張るが、ここは便利で快適。ちなみに2017年も1月3日の午前9時から電話受付、先着順とのこと。

【準備編1-トレーニング】
ロング挑戦ということで、きちんと練習計画を立てようと1月中旬から毎週のトレーニング予定表をエクセルで作りました。週10時間はトレーニングするぞ!との予定でしたが、まさに三日坊主、月間40時間以上となったのは5月のみでその他の月は30時間前後。ただ、短いながらも弱点克服を主眼に取り組みました。
バイクは寒い時期、どうしても乗りたくないし、ローラー台も嫌いのわがまま。少し暖かくなってから、道志道を3回(約120km)、そのうち2回は高尾から山中湖まで補給の練習込みでノンストップで登り、すぐ下ってからは5kmのランを実施。そして自宅に戻ってからのスイムと1日の運動量を極力増やすことを試みました。GWには、大島合宿でここでも登り中心。千葉でのBO-SOツーリング(イベント名)なども組み込み、速くはならなかったけど登りは我慢できるようになったかな。
ランはマラソン2回(館山・横浜)と青梅30km、ハーフ(浦安)1回と距離対策を実施。30kmのLSD(葛西臨海公園)も一人でやってみた。徐々に調子が上がっていったと思う。そして今年、加えたのが青トラの火曜日のレッスンでインターバル。これで巡航速度が結構上がったと思う。ODの横浜で44分台で走れたのは驚き!!
スイムは相対的に得意なので、バイク・ランのクールダウンとしてばかりであまり練習しなかったと思う。毎月10kmちょっと。そのせいか、ランとは裏腹に横浜でスイム成績が悪かったので、その勘を取り戻すべく、急遽、館山船形でOWSの大会にエントリー。3.5km泳いだあと、ランとバイクもやりました。真面目!
全体として昨年より練習量は若干減ったと思うが質は向上したのではないかな。量の減少はスタートの遅い自分としては、レース時期が昨年の8月から2か月前倒しになったせい。これでは宮古島は絶対無理だね。(そもそも4月は仕事の関係上むりだけど)

【準備編2-補給食】
一番の難題は補給食が十分とれないこと。昨年はジェルで胃がやられた。いろいろ試したが結局、決定的な打開策はなく、本番は以下のものを用意し、その時、口にあったものを補給することに。
?グリコ ワンセコンドCCD(レモン味) 7本をボトルに入れ、水、クエン酸、トップスピードをトッピング  ?スポーツようかん これは片手で簡単に摂れて手が汚れない。ストレスフリー  ?カロリーメート(メイプル味) これを水と一緒に食べるとパサつき感もなくすこぶるおいしい。少し扱いにくいのが難点。  ?MagOn(アップル味) 5本をソフトフラスコに入れてチュウチュウ吸った。これはおいしい!  ?クリームパン&豆乳 スペシャルニーズ用。  ?塩熱サプリ  ?目がシャキ(バイクで眠くなるので) 3000kcalは摂取できる内容だ。

【準備編3-バイクギア】
お金がかかるのでギアものは極力あるもので済まそうと思ったが、以下のものを新調。
?リアスプロケット シマノの12?25から11?28に変更。フロントがコンパクトなのでもう怖い坂道はない。大澤先生のアドバイスだ。  ?サドルの変更 別に不満があったわけではないが、カーボンレールにクラックが見つかり、スペシャライズドの金属レールのものに交換  ?タイヤの交換、消耗品だし、レースでパンクしたくないので高いけど交換。コンチネンタルのコンペティション25mm、海外通販サイトが安いが品切れが続いてなかなか手に入らず、焦ってヤフオクで落札。少し高くつく。でもこのタイヤすこぶる気持ちのいいタイヤですよ。  ?クリート これも減ってくるとはまりにくくなるのでストレスになります。はまりが悪くなったら替えましょう!  ?ハンドルを位置を一段上げ ロングは高めのポジションの方が楽ですね。これはお金かかりません。

【準備編4-ウェア】
今回、面倒だけど一つ変えたのはバイクパンツをビブパンツにしたこと。着替えが面倒だが、好みとして長距離はビブが楽ですね。ランではこれを脱ぐことになり面倒ですが。また雨が降りそうだったのでバイクグローブも装着しました。これは大塚さんのアドバイス。口元拭くのにも役立ちました。

【準備編5-ラゲージ】
色々心配になって荷物が増えてしまう素人ですが、あれ持って来れば良かったと思うのも嫌なので、思い切って海外旅行用のスーツケースを持って行くことに。結構入るので、取りあえず色々詰め込めました。ごろごろ転がせて結果的に一番楽だし精神衛生上も良かったと思います。
さていよいよレース編です。

【レース編1-スイム】
大会バスの送りで朝、5時頃、スタート地点に到着。預託してあったバイクを確認して、補給食等をセット。受付後、じっと地べたに座り、試泳時刻を待つ。TV局の取材には協力。どう使われたかはわからない。6時半に試泳開始。混まないうちに沖合に出て、水の感触をつかむ。気持ちイー。ライフセーバーにコースを確認するがいい加減な回答であてにならない。7?8分して戻ろうとしたが、人が多く、ぶつかるのが嫌だなとおもいつつ慎重に岸に戻る。にもかかわらず一発カウンターをくらいました((+_+))
青トラのメンバーとエールを交換したのち、フローティングスタートなのでまたまた沖に漕ぎ出す。ずっと沖で待ってても良かったようだ。先頭は屈強そうな人ばかりだったけど、700人くらいが一斉のスタートだとどこにいてもバトルになるので、極力前に陣取る。あっさりとフォーンが鳴り、いよいよスタート。水揚げされるハマチのようにもみくちゃにされながら、しばらく我慢して泳ぐ。第1ブイのあたりで少し落ち着く。さあここからスピードあげなきゃ。でも方向がよくわからず、ひたすら人に付いていく。1周目はほんとどこ泳いでるのか良くわからなかった。水温は21度でちょうどよい感じ。いつもは足がつり気味になるのに今日は平気だ。クランプストップを噴射したのが良かったのか!?っという間に1周目終了。33分。まあまあか。水を飲んで、2周目スタート。今度はコースが分かったので気が楽。首にウェットがあたって少し痛いがたいしたことはない。周りにほとんど人がいなくなり、コースが正しいのか少し不安だが、とても気持ち良く泳げる。後で思えばもっと突っ込んで大丈夫な気もしたが、ここで頑張っても数分しか違わないので気持ち良く泳ぐのが一番かな、やっぱり。1時間8分49秒スイムアップ。なかなか良い出だしじゃん。

【レース編2-バイク】
10分くらいトランジションに時間がかかったが着替えをしっかりしてスタート。はじめはゆっくり入ろうと30km/hくらい。スイムで海水を飲んだので、磯の香が逆流してきて若干気持ち悪い。最初のエイドまでにレースペースを掴もうとするが、なんか今日は辛いぞ。じきに慣れるさと思い、うわさのジェットコースター坂にさしかかる。思いっきりスピード出して下り、その勢いで坂を駆け上る。すでに下りでは踏まずに休みたいモードだが、登りを踏むのはもっとやなのでガンマンして踏む。調子は一向に上がらない。なんかおかしい。序盤からこんなに辛いなんて。
46km地点の大宝ASは折返し地点のエイドでバイクがすぐおけるスペースがある。たまらず降り立ち、トイレに寄り、麩菓子とオレンジを食し、しばし休憩。そして再スタート、リフレッシュしたらペダルが若干軽い。少し行くと陽子ちゃんとすれ違う。やばっ、これはバイクパートで抜かれるぞ。そのうち、頭痛がしてきた。この症状、そうか熱中症だと気付く。自分は症状としてすぐ頭痛に出てくるのでわかりやすい。調子の悪いのはこの暑さと湿度のせいかと今更ながらわかり、積極的に頭と首筋、ふとももに水をかけて走った。少し緩和したものの、辛さは続く。昨年の洞爺湖の方が坂は厳しかったが体は楽だった。平地の巡航速度が25kmぐらいに落ちてる。まずいこれじゃ日が暮れてしまう。30kmまで持ち上げる。まじ辛い。こんなにエイドが待ち遠しいことがあったろうか。エイドでは新し水をもらいかけまくる。
ようやく1周目を終わり、2周目に突入。また大宝ASで降りて休むことを目標に頑張る。眠くなったので目がシャキを投入。なんとか持ちこたえエイドへ。降りて、トイレとオレンジを食べ、ストレッチしてからスタート。またここですれ違うのでタイム差がわかる。陽子ちゃんとは早々にすれ違う。差が縮まってる!でも大人だから決して焦らない。2周目はコースがわかったので少し気楽に漕げたような気がする。そして私にはスペシャルニーズがまっている。137km地点。降り立って、預けていた豆乳とクリームパンを食す。美味しい。隣に座っていた人も同じ豆乳飲んでいた。密かなブームか。トイレを済ませ、治らぬ頭痛にロキソニン投入。そしてスタート。この間に陽子ちゃんに抜かれたかも...
ロキソニン効果でなんかすっきりしてきた。早く飲めばよかったと思いつつ、バイクを走らせる。福江の方に戻ってくると、そこには宿の新人従業員の子が大きな声で応援してくれている。おばちゃんと一緒に。大きな元気をもらい、最後の折返しコースへ入る。ここでも後続との距離感が分かる。おーまた陽子ちゃんとすれ違う。その少し後に三好さんもいるではないか。あと20kmないのでせめて抜かれないよう頑張ろうと、スピードをあげる。前日、軽く試走した道だ。勝手がわかると気持ちも違う。そしてバイクゴールへ。15時23分、思っていたぐらいの時刻だ。苦しい割にはがんばったかな。

【レース編3-ラン(ウォーク?)】
いよいよランの始まりだ。すでに走り抜くことは諦めていた。完走するためにはどのくらいの割合で歩けば良いか、これは初めての経験だ。とりあえず走り始める。すぐにタイプBの松尾さんとすれ違う。もうゴールだ。そのうち阿部さんともすれ違う。足取りが軽い。私は重い体に鞭打って前に進む。5km行かないうちに歩きに入る。すでに気持ち悪いので無理はできない。とにかく体を騙して前に進むのだ。それでも走れるうちは貯金をしようと思い、エイド毎に少しだけ歩くことを許した。頭に水をかけてもらいながら、チーム胃腸虚弱メンバーである私は何か食べると胃にきてしまうと思い、カロリー摂取はコーラのみ。手持ちのレモン汁を加えていただく。昨年はここで無理してジェルを飲んだら気持ち悪くなりどうしようもなくなった。ハンガーノックのリスクより胃が壊れるリスクを避けた。実は、バイクでもあれだけ用意した補給食を半分も取れず、エネルギー不足は明らかだったが、なんとかなると信じ食べなかった。あとで計算したらレース中おそらく1600kcalぐらいしか補給できていない。
また、新しいルールができた。上り坂は歩くことにした。どんどん歩く距離が増えてくる。ようやく1回目の折返しが近くなってくる。さて誰とすれ違うのか。中嶋さんだ。洞爺湖でも一緒に走った仲間だ。エールを交換すると、次に稲田さんだ。バイクでいつ抜かれたのだろうと思いつつ、エールの交換。折返し地点でまたゆっくり歩きながらコースを戻り始める。今度は後続の人たちとすれ違う。やっぱり陽子ちゃんだ。本日4回目のご対面。縁があるね。ここまで抜かれなかったのがうそのよう。あの陽子ちゃんも苦しいんだ。そのあと、やはり三好さんがひたひたと走ってくる。そのあと石丸さん。あっこちゃんに朋ちゃん。西元さんも。しばらくすると、聞きなれた足音が、そう陽子ちゃんに抜かれる!15kmぐらいのところか。あんた頑張りなさいよと激励を受けて少し追いかけようと思うが、やはり歩く。歩く。そのうち、三好さんに抜かれる。時間はたっぷりあるから、マイペースでと激励を受け、見送る。ようやくスタート地点まで戻る。半分走ったぞ。2時間半かかった。同じペースで行けたら20時台で帰ってこれるじゃん、なんて思ったのは甘かった。
2周目は途中まで、中嶋さんと稲田さんと抜きつ抜かれつそれなりに足を進めた。洞爺湖でリタイアした26km地点を通過し、よっしゃーと思っていたころ、和枝さんがかなり苦しそうな状況ですれ違う。朝から調子悪そうだったので心配だったが、彼女はここでリタイア。チーム胃腸虚弱のメンバーとして残念だったが、リタイアの決断も大切だ。そしてそのあとすぐ、心配はしていたが異変が起こった。お腹を壊したようだ。トイレに駆け込み、10分近くエイドで休む。もうだめかなと思いつつ、一方でもう絶対リタイアしたくないと想いが勝ち、またゆっくりと歩きだす。体も少し軽くなったんだからきっと走れるはずと、下りを利用して走る。折返しの中嶋さんと稲田さんに励まされ2回目の折返しに。あと10kmだ!制限時間もまだ十分ある。そう考えるとかなり気が楽になる。でも気持ちと体は裏腹で途中また、おなかにきてトイレに駆け込む。トイレを待っている人が、ドアを叩くのだが、ごめんなさいまだ出られませんと。情けなや。いやいや、もう恰好などどうでもいい。完走することだけがお前の使命。
またまたレースに復帰し、残りが7km、6kmとなってくると元気が出てくるではないか。走る割合が増え、とうとう前を行く稲田さんをとらえる。せっかく走れるようになったので、お先にと抜き去る。やっぱりランだから最後は走ろうと思い、残り3kmはキロ6分半くらいで走る。ゴールが近づくと本能的に身だしなみを整え、余裕の表情でゴールしようと色々考えるが、自然と嬉しさがこみあげてくる。生きて帰ってこれてよかったと。皆に祝福を受け、本当にありがたいと思う。21時15分。

【レース後記】
誰が始めたのかこんなに過酷な競技。体に悪いのでもうやめようと思う。。。。と去年も思ったので来年もどうなるかわからない。そんなレースの過酷さとは無縁であるかのように、いや過酷であるからこそ、レース参加者、大会関係者を始めボランティアの皆さん、コース上で応援してくださる方々、等々すべての人たちがこの大会を愛し盛り上げてくれてると感じます。このホスピタリティの高さは素晴らしい、おかげで本当に気持ちよくレースが楽しめました。人気大会である理由が良く分かる。ゴールした瞬間は達成感とともに、一度完走したからもういいやと思いましたが、時間が経つにつれ苦しかったことは忘れ、楽しかったことだけが思い出になっていく自分が怖いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。こんなに長くなるとは。。。。(*´▽`*)

posted by 2016.06.26 | メンバー

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